1.はじめに-100テスラ領域のスピン科学

 強磁場は、スピンと電子の軌道運動に直接結合する超精密制御の可能な外部場であり、磁性、超伝導、半導体はもとよりあらゆる物性研究において今日必要不可欠なものとなっている。近年、強磁場分野では、アメリカ、ヨーロッパとも大型施設の整備などの強化が進められ、(1)定常磁場50テスラ、非破壊パルス磁場100テスラの実現、(2)そのもとでの高分解能NMRなどに代表される超精密計測系の構築による物質科学の推進、が目指されている。本領域ではこのような流れに対抗して、100テスラ時代における日本の強磁場研究の戦略として、先端計測を軸にした強磁場スピン科学に関する研究領域を推進する事をめざす。


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